寝返りが少ないと腰痛になりにくい?

腰痛について参考になる記事がありました。

読んでみてください。

 

 

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQA形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

 

【問題】「朝、腰が痛い」と言う人がいますが、寝返りが少ないと腰痛になりやすいというのは、ウソ? ホント?

 

1)ホント

 

2)ウソ

 

 正解は、(1)ホント です。

 

睡眠中に同じ姿勢を続けていると腰痛になる

 

 慢性的な腰痛は、多くの場合、自分の日常生活に原因があります。原因を探るヒントになるのが、痛みを感じる時間帯。腰痛を午前中に感じる人は、睡眠中に原因がある可能性が高いのです。

 

 東京大学医学部附属病院リハビリテーション部の理学療法士・山口正貴さんは、朝、腰が痛いのは、睡眠中に同じ姿勢を続けている、つまり「寝返りが少ない可能性がある」と指摘します。

 

 寝返りが少ないと、なぜ腰痛が起こるのでしょうか。主に2つの理由が考えられます。

 

 1つは血流が悪くなること。仰向けの状態では、内臓の重みが腰に集中し、血管が圧迫されて血流が悪くなります。腰の筋繊維から、プロスタグランジンなどの炎症物質が放出されて痛みを引き起こします。

 

 もう1つは、長時間体重をかけられることで、腰の骨(腰椎)と骨をつないでいる靱帯がゆるむこと。その結果、連結部である関節が不安定になり、動くと痛みが出るのだそうです。

 

 一方、午後や夕方以降に腰が痛くなる人は、日中の行動に問題があるかもしれません。例えば、タクシーの運転手は同じ姿勢を長時間続けているため、腰痛に悩む人が多く、デスクワークで1日中座りっぱなしの人も要注意なのです。

 

腰痛を引き起こす日常生活の要因は3

 

 日常生活の中で腰痛を引き起こしやすい要因は、「腰の動きすぎ、動かなすぎ、そして体の硬さの3つです」と山口さんは主張します。

 

 腰の「動きすぎ」というのは、重い荷物を持ち上げたり運んだりする動作を繰り返すなど、腰を酷使し、負担をかけているということ。一方、「動かなすぎ」というのは、前述のように、腰をまったく動かさない状態が長く続くことで、睡眠中に寝返りが少ない場合や、デスクワークで座りっぱなしの場合のこと。「体の硬さ」というのは、関節の可動域が狭く、柔軟性が低いことを意味します。

 

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 「体の硬さ」が与える影響について、山口さんは次のように解説します。

 

 「脊椎の可動域が広い人、つまり背骨が柔らかい人は腰痛になりにくいんです。股関節の柔軟性も重要です。股関節が硬い人は、床の上であぐらをかくと背筋を伸ばすことが難しいため、背骨が曲がった悪い姿勢になってしまいます。ほかにも、寝返りを打つ場合、体が硬い人はより多くの筋力が必要になります。その結果、寝返りが少なくなり、同じ姿勢で眠り続けるため、朝になって腰痛を起こしやすくなると考えられます」(山口さん)