冷えにくい身体を作る方法

 

冷えにくい体をを作る方法

 

北風ピューピュー、冷えや乾燥に悩まされる季節の到来です。たくさん着込んでも、体の芯や手足まではなかなか温まって来ない、そんな方に向けてアーユルヴェーダの叡智から、今回は冬の寒さに負けない体作りを紹介していきます。

 

冷えの原因は消化力の低下?

 

ところで冷えはどこから来るのでしょうか?

 

体に温もりをもたらすのはピッタ(火のエネルギー)によるものです。そしてピッタの主な働きに消化があります。食べた物がうまく消化されると、体の様々組織を作り、活力を保つことができますが、この消化機能に問題が起きてしまうと、消化器官だけでなく、他の場所にも不調がやって来るとアーユルヴェーダは考えています。ツライ冷えも、消化力を低下させないことと深い関わりがありそうです。

 

消化力を下げないための食べ方とは

 

冬は一年の中で、一番消化力が上がる季節ですから、真夏に比べると量的にもずいぶんと食べられる時期ではありますが、私達の消化力は日々変わります。その日の消化力に見合った食事の量から気をつけてみましょう。目安となるのは腹八分目です。五感を楽しませながら、リラックスして食事の時間を過ごすと、八分目が分かりやすくなるでしょう。

 

前に取った食事で食べ過ぎたり、前日の夜遅い時間に夕食を取った次の朝などは、まだ空腹感がないかもしれません。お腹が空いていない時には無理して食べず、お白湯と共に一食スキップ。きっと次の食事の時間にはちゃんとお腹が空いてきて、美味しく食事を取れるように消化機能が回復して来ることでしょう。

 

温かく油分を含む食事がおすすめ

 

冬はヴァータ(風のエネルギー)が増大する季節、とアーユルヴェーダでは考えられています。ヴァータの特徴として、冷性、乾性という性質があります。冷性の反対は温性、乾性の反対は油性ですから、冬の食事としては、温かく油分を適度に含んだ食事、ギーやオリーブオイルを使った季節野菜のスープがオススメです。

 

冷えやすい脂肪を燃やして筋肉量を増やそう

 

体の中で冷えやすい、そして一度冷え切ってしまうとなかなか温まりにくいのが脂肪です。適度な運動によって、筋肉量を増やすことも大切です。

 

どんな天候でもできるヨガのポーズからは、全身を温めて体幹を鍛えるものがオススメ。太陽礼拝でウォーミングアップをし、ウトゥカターサナ、ヴィーラバッドラーサナI、アドームカシュヴァーナーサナ、プランク・ポーズ、逆転のポーズなどを自宅練習メニューに加えてみてください。

 

日常的に運動をすることで、冷えだけでなく、体力、消化力、免疫力を同時に高めることができます。特に午前中に運動をすることで代謝が続き、冷えにくくなるだけでなく、気分もスッキリとして、前向きな一日にもなることでしょう。

 

外出の際には、耳を冷やさないように、帽子やイヤーマフで耳をカバーしてください。コートにフードが付いていたら、ぜひかぶって!耳はヴァータと関わりの深い器官です。落ち着かない、不安感や不眠にもお困りの時には、耳を温めることが有効です。不安・不眠を和らげる3つの方法も合わせてお読みください。