頭の片側がズキズキ痛む、吐き気もする……。とくに病気がなく、症状が続いている場合は「片頭痛」かもしれません。
片頭痛は、脳血管の一部が急に拡張して起きる頭痛です。多くは、頭の片側が痛む傾向がありますが、両側が痛む、痛む場所が移動することもあります。ズキズキと心臓の鼓動に一致した拍動性の痛みが特徴で、吐き気や嘔吐を伴うケースも。発作は数時間から数日続きます。
また、発作が起きる前に視野の一部がまぶしくなる、目の前がチカチカ光る、周囲のものが光で縁どりされたように見えるといった前兆が現れる場合もあります。発作は気圧や寒暖差といった環境の変化やストレス、特定の食べ物などによる刺激が原因で引き起こされます。
シニアは加齢によってストレス耐性が低下しているため、症状が引き起こされやすくなるといえます。また加齢によって自律神経の機能が低下しているため、季節の変わり目は注意が必要です。
中医学において、片頭痛は「気」の流れが滞ることによって引き起こされる「気巡り不良タイプ」頭痛と考えます。気の巡りは自律神経と関わりが深いため、ストレスがかかるとてきめんに痛みがひどくなるのが大きな特徴。また、イライラ、怒りっぽい、目の奥が痛い、不眠、ガスやゲップが多いといったトラブルも見られます。
つらい痛みを改善するためには、とにかく気を巡らせる食材を取り入れること。おすすめはマッシュルーム。滞った気をスムーズに流し、痛みを改善する作用があるのです。
マッシュルームは人間のエネルギー源である気を補う働きがあり、疲労回復、滋養強壮にもよい野菜で、免疫力アップにも効果的です。消化不良や食欲不振といった胃のトラブルの改善にも役立ちます。また、痰のからみを改善する効能もあるので、喉のトラブルを引き起こしやすいこれからの時期に、心強いキノコでもあります。
マッシュルームの片頭痛改善効果を高めるには、セロリや春菊などの香り野菜、バジルなどのハーブ類と組み合わせるとよいでしょう。これらの食材に加え、自律神経をつかさどる臓器「肝」の働きを高める食材を組み合わせるとさらに効果が高まります。ホタテ、アサリ、カキ、レバーなどをプラスするのがおすすめです。
気を巡らせるマッシュルーム、肝の働きをサポートするホタテ、バジルをペーストで加えて滞った気をスムーズに流すレシピ。お手軽イタリアンな一品は、パスタに仕上げるのもおすすめです。
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