起床後洗顔をする前の状態の肌をチェックしましょう。明るい自然光がよく入る室内で鏡を使って肌状態を観察し、清潔な手で肌に触れて確認しましょう。
ここでは、肌タイプを乾燥肌、脂性肌、混合肌、普通肌、敏感肌の5つに分けて分類します。肌チェックの結果下記のような状態に該当したら、それがあなたの肌タイプと考えましょう。
【乾燥肌】
顔全体がカサついて乾燥している状態。
【脂性肌】
顔全体がベタついていて、カサついて乾燥している部分はない状態。
【混合肌】
Tゾーンがベタつくのに、Uゾーンはカサついて乾燥している状態。
【普通肌】
顔全体にベタつきも、カサついて乾燥している部分もほぼない状態。最も安定している肌タイプ。
【敏感肌】
化粧品を使うとしみたり、ピリッとした刺激を感じたりする肌状態。赤みやかゆみ、ニキビなども出やすい。
ただし、肌タイプに合った十分なスキンケアをしている場合や、季節によってはこの診断が該当しない場合があります。
そのため洗顔後数分待ってから肌状態を観察し、つっぱる感じがする部分は乾燥しているというように捉え、日中の皮脂の状態なども加味して肌タイプを分類しましょう。
肌タイプ別のおすすめのスキンケア方法
次に、肌タイプ別におすすめのスキンケア方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【乾燥肌】
水分と油分の両方が不足している可能性が高いので、クレンジング剤や洗顔料は洗浄力が高過ぎないものを選ぶことが大切です。その上で、化粧水、美容液(肌悩みがなければ省いても可)、クリームの3ステップが基本的なケアになります。
このほか、油分をもう少し足す方法として美容オイルを導入することもできます。クリームに数滴混ぜて使うほか、ブースターとして洗顔後すぐの肌に使う方法もあります。
3ステップのケアをしていてもう少し油分を与えたほうがよい場合で、ニキビができやすい方でない場合にはクリームのほかに乳液をプラスするのもひとつの手です。ただし、この場合乳液とクリームの両方をスキンケアラインに含んでいるブランドの商品を選びましょう。また、乾燥肌の方は、肌の保湿状態を高める効果が期待できる成分が配合された化粧品を使用するのがおすすめです。最もおすすめの成分は、「セラミド」。セラミドにも種類がありますが、人の肌にあるセラミドによく似ていて、人の肌になじみやすいとされる「ヒト型セラミド」が多く配合されている化粧品を使用しましょう。
なお化粧品の裏面などにある成分表には、「ヒト型セラミド」という表示はありません。「ヒト型セラミド」は成分表で、「セラミド」の後に英字か数字が付いて表示されています。成分表は配合量の多い順から基本的に記載されているので、できるだけ種類が多く、トップに近い位置付けに表示されているものを選びましょう。
【脂性肌】
皮脂分泌が活発な脂性肌の方は、スキンケアで油分を避けたくなるかもしれません。しかし、化粧水などで水分を与えたあとに乳液などの油分を与えつつ、水分を閉じ込めるために蓋をすることは大事なことです。
できるだけベタつきを避けたいなら汗ばむ夏や朝は、みずみずしいテクスチャーで軽やかに使えるジェルクリームを取り入れてみるなど工夫しましょう。
そして、夜や乾燥しやすい秋冬は、化粧水、美容液(肌悩みがなければ省いても可)の後に乳液かクリームを使用しましょう。ちなみに乳液のほうが脂性肌の方にはおすすめ。なぜなら、乳液よりもクリームのほうが油分の量が多いからです。
このほか、過剰な皮脂分泌を抑制する効果を持つビタミンC誘導体が配合された化粧品を使用するのもおすすめです。
混合肌・普通肌・敏感肌のスキンケア方法
【混合肌】
顔全体に同じ化粧品を塗らなければならないと思いがちですが、決してそうではありません。混合肌はTゾーンとUゾーンとで肌の状態が異なるため、Tゾーンは脂性肌のケアを、Uゾーンは乾燥肌のケアを行うのもおすすめです。
【普通肌】
化粧水、美容液(肌悩みがなければ省いても可)、乳液、もしくは、クリームの3ステップでケアしましょう。
【敏感肌】
肌への刺激を避け、十分に肌を保湿することでバリア機能を高めることが大切です。肌を擦る、張って剥がすタイプの化粧品は使わないといったことも大事ですが、使用する化粧品は「低刺激」「敏感肌用」と記載されているものから選ぶことをおすすめします。肌のバリア機能を高めるための保湿ケアについては、乾燥肌のケアを参考にしてください。また、初めての化粧品は必ずパッチテストを行ってから使用し、生理直後など肌の状態の良いときに試してみましょう。
一度チェックしても、肌状態が年齢や季節によって、変化していくことはよくあります。できれば肌チェックは毎日の習慣にし、その時々の肌状態に応じて適切なケアを行いましょう。
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